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今年もお世話になりました♪


明日はクリスマスだというのに、なんでしょう?この蒸し暑さは…。

早いもので、今年も残り僅か1週間程となりました。

なんか、アクセルを踏み込む事へのためらいがなくなっているかの様な、割と無謀な加速によって時間だけが経過している様に感じています。

スピード感が大切な物事も多いけど、安全運転でゆっくりと行くのも悪くないかな⁉︎、と散々暴走して来たクセに勝手な思いをはせる52歳のオッサンです(笑)。

先日、毎年世間で結構な感じで盛られるクリスマスに関する話題で盛り上がっていた時、

「イベントそのものはさておき、クリスマス・ソングの世界感って悪くないよね」

と云う様な話になりました。

勿論全てのクリスマス・ソングを聴いた事がある訳ではないのですが、確かにクリスマス・ソングにはドキドキ感やワクワク感、曲によっては凛とした特別な空気感を醸し出す作品が多い様な気がします。

そう考えると、ちょっとしたスペシャル感がある様に感じませんか?

クリスマスがこんなにも盛り上がって来た要因の一つには、おそらくこんな事も関連しているのでしょう。

これもいわゆる「神ってる」感じなんですかね? (笑) 。

勿論、流行りすたりとは別の次元での話ですが。

因みに僕にとってのクリスマス・ソングは、これまでにも何度か綴って来ましたが、クリスマス生まれのシンガーソング・ライターSanta君が、毎年お世話になった方々や縁のある方々に、オリジナルのクリスマス・ソングを書き下ろして贈ると云う、彼がデビュー当時から欠かさずおこなっている贅沢な歌が、カセットテープからの時代を含め、かれこれ20数年彩ってくれています。

今年はどんな曲が届くのかな?と、今から大変心待ちにしています。

さて話は変わって、先月参加させて頂いた、鳴瀬喜博さんのゴージャスな「宴暦ライヴ」に関して、今更ながらですが綴ってみたいと思います。

先ずは「トランジスタ・ラジオCLUB」。

80年代に活動していた「本多俊之 & ラジオCLUB」の再結成⁈的意味合いのライヴで、今回残念ながら参加出来なかった、オリジナル・メンバーであり、僕がリスペクトする数少ない日本のスーパー・ドラマー、「東原力哉」さんの代役と云う名の大役で、鳴瀬さんよりご指名を受け参加させて頂きました。

鳴瀬さんの宴暦シリーズの記念すべき第一回目の時に、「野獣王国」に本多俊之さんをゲストにお迎えして、ラジオCLUBの曲を数曲やった事はあったのですが、今回はラジオCLUBの再演と云うテーマで、以前から共演してみたいと思っていた小川美潮さん、そして親友で盟友で戦友の野々田万照氏(高橋真梨子さんの本番終わりで駆けつけて、アンコールだけの参加となってしまいましたが 笑)も加わったガチでの「ラジオCLUB」再演となりました(鍵盤は宮城純子さんの代役で大高清美さん)。

およそ30年前のバンドなのですが、今の時代に聴いても全然古さを感じさせない、天才・本多俊之さんがあえてのシンプルなハーモニーとリズムの中で繰り広げるオリジナリティ溢れるポップで素晴らしい作品を、小川美潮さんにしか描けない、様々な声色を使い分けながらポップでアンニュイでオリエンタルで不思議な雰囲気を醸し出す、ある意味中毒性を伴う独特な世界感の歌(カレー屋巡りが趣味の僕の中では、まさに強烈で病みつきな超ウルトラ・スパイシーな感覚でした‼︎)、そして音量はやっぱり爆音でしたが(笑)、野獣王国の時とは違ったアプローチで、歌のバッキングに徹する鳴瀬さんと是方さんの熟練された流石の演奏にもヤラれ、すっかりファンになってしまいました。

来年は、もしかすると「ラジオCLUB」再始動⁈みたいな話も出ていたので、往年のファンの方は勿論ですが、若い世代の方々にも是非聴いて頂きたいですし、もしまた力哉さんがNGだった時には、僕が他を蹴ってでも参加させて頂きたいと思っていますので(笑)、また機会があった際には是非遊びにいらして下さい♪

2日目の「縁暦クラブ」は、鳴瀬さん、俊之さん、是方さんに、若手「プログレ・キーボーディスト」の長崎祥子ちゃん(彼女は学生時代に「TRI-Offensive」を聴いてくれて育ったという有望株 ww。80年代以降、この業界には変拍子やプログレを見下す輩がホントに多かったのですが、今の若い世代には偏見なくこういうムーヴメントが再燃しているみたいなので、音楽の未来を考えた時に、祥子ちゃんの様な若者と出会うとちょっと安心します)をベースに、なんと、あの「スターダスト☆レビュー」のボーカルの根本要さんと、パーカッションのVOH 林さんをお迎えしての超ウルトラ・プレミアム・ライヴとなりました。

時は遡り、今から34年前、1982年の新緑の季節の出来事。

僕が高校3年の一学期の中間テスト期間中に、当時住んでいた地元の先輩のもとに、ラジオ番組の公録で、デビューして間も無い「スターダスト☆レビュー」さんの前座を務めさせて頂くと云う話が舞い込み、当時地元ナンバー1だった社会人ドラマーの大先輩がNGだった為、当時ライヴ活動をそこそこやったり、ヤマハのコンテストで賞を頂いたり、音楽雑誌等にも取り上げられていた僕にお声が掛かり、この日の為に急遽結成した即席インスト・バンドで、オープニング・アクトとして共演させて頂いた事があるのです。

その時に聴いたスタレビさんの独特な音物語に引き込まれる様にファンになり、すぐにレコードを買いに行きヘビー・ローテンションしていました。

その後間も無くリリースされ大ブレークした「夢伝説」は、僕の青春には欠かせない思い出の一曲で、実際に数年前には、セッションで自ら歌った事もある程、個人的なご縁と強い思い入れのあるバンドなのです。勿論ご本人さん達の記憶には全くないと思いますが (笑)。

ご縁と言えば、この時スタ☆レビさんの前座を務めさせて頂いた翌月、僕をそのバンドに誘って下さった先輩が東京に用事があり、その方のお父さんがその昔東京でプロ・ミュージシャンとして活躍されていた関係で、知り合いのミュージシャンのライブがあるから観に行こうという事で、学校をサボって一緒に東京についてライヴを観に行った日の夜、そのライブハウスで偶然お会いし、なぜか帰りにわざわざ車で宿泊先まで送って下さったのが、な、な、なんと!若かりし頃の「バーニング・ウェイヴ」の本多俊之さんだったのですよ‼︎

あの日あの時、17歳だった僕が立て続けに偶然お会いし、ジャンルは異なれど、未だこの業界の第一線でスペシャルなご活躍をなされている方々と、今回鳴瀬さんとのご縁によって、34年後に奇跡的に同じステージに立って演奏出来たと云う不思議な曰くがあり、そんなストーリーを含め、鳴瀬さんの「縁暦」と云うタイトルが個人的にもまさにどんぴしゃだった、スペシャルな宴だったのです。

運命って、面白いですね。

さて時間軸を戻して、今回アンコールの一曲目で、鳴瀬さんのオヴェーション・ベース⁈と要さんがデュオでお送りした名曲「木蓮の涙」。これは本当にヤバかった!!!

大好きなこの曲を奏でるお二方ならではのバージョンに、リハーサルの時から既に涙腺が緩んでいたのですが、本番はPA席で聴きながらもぉ堪えきれず 笑、そのままステージに戻って無理矢理アンコールの曲を演奏したのでした。

個人的に涙腺の制御を不能にするバラードは幾つかありますが、この日の2人による木蓮の涙は、本当に心に突き刺さるほど素晴らしいヴァージョンだったと思います。

本番が終わった後、楽屋で要さん、VOHさん、俊之さんと話している時に、「やっぱりいい歌と歌詞には、楽器なんて全然敵わないよねぇ〜‼︎」と俊之さんがしみじみ仰っていましたが、本当に今回要さんと共演させて頂き、その声から放たれる凄まじい魂や様々な感情を伴うパワーには、いかなる言葉にも形容しがたい程の並々ならぬ波動を感じました。流石です!!!

それと同時に、ステージの終わりを迎えるのが勿体無いと云うか、もっともっとこの時間の中に溶け込んでいたい、と云う思いがいつの間にか溢れていました。

前日のトラ・ラジでも、趣は多少異なれど、やはり同じ様な感覚に浸りながら叩いていたので、2日間通して、本当にいいライブに参加させて頂いたんだなぁ、とつくづく思いますし、この大変な企画を自らの誕生日イベントに課し、かつ素晴らしい形に残した鳴瀬さんの末広がりなお誕生日を、改めて祝福させて頂きたいと思います。

鳴瀬さん…67thバースデーおめでとうございました‼︎ どうか末永く、ずーっとそのままの演奏っぷりと生き様で、僕ら後輩ミュージシャンの夢と目標であり続けて下さい‼︎

さて話は変わりますが、鳴瀬さんの縁暦シリーズの翌日は、僕の大好きな京都のラグさんにて、「花田えみ」ちゃんというオルガン奏者の、なんと「10Days公演」(なかなか出来るもんじゃありませんよ!)の8日目に、ベースの須藤満氏と僕のリズム隊でお呼ばれして参加して参りました。

えみちゃんは、僕がまだバリバリに叩きまくっていた時期の後半位(笑) 、頻繁にラグさんに出演させて頂いていた頃に、ラグさんでアルバイトをしていたオルガニストで、おっとりした性格の、でも演奏時のリズムはキレッキレな女性オルガン奏者です。

今回はえみちゃんとのトリオに、yammy さんと云う素晴らしいヴォーカリストをフロントにお迎えし、須藤君とラグのスタッフさん達で手作りした特別ステージ上にはww、里英さん、ヒデキ君、甚四郎君のゴージャスな3コーラスが美しいハーモニーを奏でていて、まさに「声」をテーマにお送りするナンバーで盛り上がる、こちらもとても素敵なライヴとなりました。

先ず何と言っても、ラグさんでのアルバイト時代から知っているえみちゃんと共演出来ると云う事への感慨たるや…(涙)。

この感覚は、例えば我が子と盃を交わせる様になった時の父親の気分に近いのでしょうか。

あの時代に可愛がっていたアルバイト・スタッフの子と、まさかこんなに早いタイミングで共演出来るというミラクルが、本当に嬉しかったです。

yammyさん達も初対面でしたが、皆さん気さくで、また海外仕込みのテクニック等を駆使しながら、R&B、ソウル、ゴスペル等、幅広く表現する様は圧巻でした。また機械があれば、是非みんなで共演したいものです。えみちゃん、また是非演りましょう♪

そんなこんなで、11月はスペシャルな「声」と、連日異なる女性キーボーディストによりお送りするという、珍しいライヴとなりました。

ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。

12月の野獣@シルバーエレファントも特筆すべきすんごいライブでしたが、めちゃ長くなってる様なので、ライヴに関する話はこの辺りで。

とりあえず、年内のあと2本も全力で頑張ります!

さて、昨年11月の大手術を終え、リハビリから始まった2016年。

順調に進んでいたリハビリが、2月に交通事故に遭ってしまい中断した兼ね合いで、なかなか思う様に進まなかったり、誕生日の翌日には別のオペで入院したりと、9月の現場復活ギリギリまで療養な日々でしたが、まだ思う様には動かない手足を何とか駆使しながらも、プロとしてのクオリティを下げる事なく頑張ってこなせている事、そして声を掛けてくれる仲間たちがいる事に心より感謝しています。

来年からは万全でバリバリの「Comorhythm」を叩きまくって行きたいと思っていますし、みなさまにもっともっといい音楽を届けて行ける様頑張りたいと思っていますので、応援よろしくお願い致します。

それではみなさま、今年もお世話になりました。

楽しいクリスマス、そしてよいお年をお迎え下さい♪

2016.12.23.

《番外編》

スタ☆レビのパーカッションのVOH 林さん、縁歴ライヴの要さんのMCで知ったのですが、元々はジョン・ボーナム大好きな「ドラマー」だったらしいのです!!!

今回のセッションの初回のリハーサルは、要さんとVOHさんはツアー中の為参加されなかったのですが、その時に録った音源を聴いて2回目のリハーサルに参加され、初めましてのご挨拶を交わした時に、VOHさんがのっけから前回録ったリハーサルのドラムの音にめっちゃ興味をもたれていたのでちょっと不思議だったのですが、今思えばその時に使っていたセットが、大口径のまさにジョン・ボーナム的なサウンドのキットだったのです。MCを聴いて納得でした(笑)。

結局2回目のリハーサルと本番では、爆音な方々で人数も多いですしw、何より2日とも一番大切な「歌」ありきだったので、存在感よりはスッキリした臨場感を優先し、通常サイズのミュートしたキットに変えて挑んだので、もちろん結果はオーライだったのですが、VOHさんに生音聴いて頂けなかったのがちょっと心残りです。

因みにVOHさんのパーカッションは、やはりご自身がコーラスをとられると云う事もあり、歌に寄り添う様な、リリカルでとても心地の良い素晴らしいプレーでした。

うーん、やっぱり「歌」なんだなぁ。

色々勉強になりました‼︎

ありがとうございました!!!


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